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よくある質問

よくあるご質問

「まだ喋れないうちから漢字なんて…早過ぎませんか?」

言葉の基礎は喋れないうちにつくられる

例えば「木」という言葉について見てみましょう。
ひとつの言葉を使いこなせるようになるためには、以下に示す4つの要素が脳の中でしっかり結びつく必要があります。
 文字:「木」という字
 発音:「ki」という音
 意味:一般的な「木のイメージ」
 対象:1本1本違う「実際の木」
話し言葉は発音・意味・対象が結び付いて完成し、書き言葉は文字・意味・対象が結び付いて完成します。文字と発音の結び付きは、共通の意味が伴うことで完成します。
それぞれの要素を結び付ける作業は、実は生まれたときから既に始まっています。
幼児は喋れないだけであって、目で見るものを中心に(吸収される情報の83%が視覚によるもの)、聞くもの・触れるもの・感じるものをとてつもない勢いで吸収し、頭の中で言葉の基礎を組み立て続けているのです。
そして言葉の基礎は8歳までに殆ど完成してしまい、この時点での言葉の充実ぶりが、その後の思考力・理解力の高さにそのまま繋がっていくのです。従って言葉を教えるのは、遅過ぎることは有っても早過ぎることは有りません。また幼児の情報収集の中心である視覚に強く働きかけるためにも、漢字で言葉を教えることがとても大切なのです。

かな表記は読むことは出来ても意味が判らない

例えば「あつい」という表記について見てみましょう。
それぞれの文字の読み方を知っていれば、読むことだけは一応出来ます。
しかし下に示すように、日本語には「a・tsu・i」と発音する言葉が幾つも有ります。
どの言葉を表しているのかは「あつい」と書かれているだけでは判りません。
 熱い・暑い・厚い・篤い…
文章の中に出てきた場合、大人なら前後関係から意味を推測することが出来ます。
ただしそれは上に挙げた言葉の数々をあらかじめ知っているためであり、前提知識の無い幼児には、初めて見る文章の流れに沿った「あつい」の意味をひとつだけ覚えることしか出来ません。
そして後になってから「文章の流れによって「あつい」の意味が変わり、しかもそれぞれ違う漢字で書く」 ということにされるものですから、困り果ててしまうのです。子供達にこうした無駄な苦労をさせない為にも、始めから漢字表記で言葉を教えることがとても大切なのです。

「字が書けないうちから漢字なんて…難し過ぎませんか?」

幼児にとっては漢字の方が易しい

幼児の脳は「鳩」のように個別性・具体性を持つ言葉はすぐに覚えられるのですが「鳥」のように一般性・抽象性を持つ言葉はなかなか上手く覚えられません。
例えば「お母さん」という言葉を覚える場合、始めのうちは「自分のお母さん」という具体的な対象としか結び付けられません。一般的な「お母さんのイメージ」は、その後の様々な体験によって出来上がっていくのです。
 
このことを踏まえて、漢字とかなの成り立ちを見てみましょう。
漢字はそれぞれの字が個別に具体的な意味と結び付いており、その意味の内容がそのまま文字の形となって現れています。
一方かなの字形や発音は、古代の文書において「音だけ借りる」形で日本語の表記に使われた漢字(万葉仮名)に基づいているため単独では何の意味も持っていません。このため、幼児にとっては具体的な意味を持たないかなより個別性・具体性を持つ漢字の方がずっと憶えやすく、また漢字の中でも、例えば「鳥」よりさらに具体的な「鳩」などから憶えていく方が易しいのです。

読む力が無ければ書くことも、聞くことも、話すこともおぼつかない

文字や文章を書くことは、あらかじめ自らの中に用意された言葉の基礎の範囲内でしか行えません。
書き方が思い出せない漢字は辞書を使えばすぐに調べられますが、それが出来るのは、調べる手がかりとなる言葉を既に知っているときだけです。人の話を聞くことにも、言葉の基礎が大きく関わってきます。
特に日本語には同音異義語が非常に数多く存在するために、ひとつの発音に対する多くの言葉の意味をあらかじめ知っておかないと話の意味を正確に掴めません。また自ら話すことも、その表現の水準は言葉の基礎に左右されます。小難しい言い回しばかりで無い、相手にとって理解し易い表現を素早く引き出して声にする為には、似た意味を持つ別の言い回しなど表現の変化についての豊かな知識が欠かせません。
 
これらの能力を向上させる最も良い方法は、ひたすら「読む」ことです。
優れた文章を沢山読むことによって言葉の基礎が充実し、さらに色々な文章を「読む力」が培われ、書く力・聞く力・話す力に繋がっていくのです。
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